希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年9月1日(木)[3]
 
 
 
  直人訂正、雄輔さんが現れたのは、周明さんと打ち解けた頃だった。
  「葵、大丈夫か?」
 雄輔さんの目は、泣いていたのか真っ赤だった。
  「うん、大分楽になったし。雄輔さん、色々ごめんなさい。」
  僕は、精一杯謝った。
  「謝るんなら、詩織に謝れよ。アイツ、直人の体使って泣きやがって。」
  「あの、直人は…?」
  「葵、ぶっ倒れた後に術解いて駆け寄ろうとしたら、詩織が飛び出してオロオロするもんだから、オレが飛び出して、ノート書き込んだり主治医に連絡したり、あの場にいたヤツに説明しに行ったりして。直人には、まだ伝えてねぇんだ。今日中には、伝える。」
  「有り難う。」
  「後、もう強がって無茶すんなよ?桜沢が、代役探すって言ってたから。」
  雄輔さんは、優しくて強い。僕は…?僕は、強くない。精一杯、強がっているだけだ。本当は、病状への不安と死の恐怖とに負けまいと、必死に闘っているのだ。
  「うん…。」
  僕の目から、涙が溢れる。
  「雄輔が、葵君泣かせたぁ!!」
  「茶化すな、ヘッポコ娘が!!」
  「ヘッポコって、何よ?!久々に会ったって、いうのに。」
  雄輔さんは、周明さんにやっと笑顔を向けた。
  「成長したじゃん。Eの80…違うな。Fの80…かな。」
  胸を見ただけで、サイズを推測していた雄輔さんはドゴッという音を立て、周明さんに急所を蹴飛ばされ身悶えていた。
  「ごめん!!小狼なら、こんな事には…。」
  雄輔さんは直人に記憶を引き渡して、急所を蹴飛ばされる前にトンズラしたらしい。
  「許す。」
  「良かった。あ、2週間程小狼の家に泊めて。」
  「ヤダよ!!」
  「何で?!」
  僕は、直人と周明さんの会話を微笑ましく聞いていた。
  「周明に構ってるヒマなんて、ないんだよ!!」
  「ケチ!!」
  「周明に構ってたら、また女魔(めま)に逃げられる。」
  「小狼、手こずってるの珍しいじゃない。狙ったヤツは、100%仕留めてた男が。」
  直人が、白呪術師として真面目に仕事をしているなんて、驚きだった。
 
 
 
〜続く〜