希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

僕等の街で。

長時間、葵を僕の体に憑依させていたからか異常な程の倦怠感と、眠気に襲われていた。(長時間、幽霊に体を貸した割には、僕の心身の負担は軽かった気が、していた。) 大阪華月劇場。そこは、高松塚歌劇団や、劇団蒼風(あおかぜ)等の劇団の定期公演(劇団…

僕等の街で。

「運動会、今年も超、楽しかったー。赤組、勝ったしー。地区対抗リレー、勝ったしー。小狼君が、いたしー。」 海斗は、葵に嬉しそうに言う。 「楽しかったけど、白組は1点差で、負けちゃったのが残念。」 陸斗は、白組だったので悔しそうだった。 「青組も…

僕等の街で。

渋沢区内の公立小学校の運動会の地区対抗競技は、いくつかある。各競技の1位は、区民運動会に学校代表で出場出来るのだが、地区対抗リレーはその中でも、1番の盛り上がりをみせていた。 「1位、おめでとう!!」 地区対抗リレーで、桜が丘地区が1位にな…

僕等の街で。

「曜介君、足早いんだねー。」 4年生の借り物競争。曜介君は、最初のグループで白組の大きな応援団旗を持っての1位ゴール。 「借り物競争って、運だろ。ネットを素早く、くぐってお題を拾って。物(ぶつ)を早く見付けた方が、有利。」 朔さんが、葵の言葉…

僕等の街で。

「直人、通ってたんだよね。懐かしい?」 葵の問いを僕は、否定した。 浅原園に在園していた頃、僕は桜が丘小学校に通っていた。 その頃は、何もかもが嫌だった。だから、だろうか。懐かしいと、いう感情は全くなかった。 「何の思い入れも、ないな。」 「小…