希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

2016-01-01から1年間の記事一覧

僕等の街で。

都北君が、天使だと分かった翌日から、バスミュメンバーとの絆が深まったと感じた。都北君の発案で、ニックネームや呼び捨てで呼び合う事にしたからだ。 慣れる迄は、何となくくすぐったい心持ちだった。 2週間のバスミュ合宿は、終わってみれば、長かった…

僕らの街で。

都北君にロープで、後ろ手にぐるぐる巻きに縛り直された瑠樹は捨て台詞(ぜりふ)らしき言葉を吐いた。 「お腹空いてなかったら、脱獄成功と久し振りの食事にありつけてたって、思ったら悔しいなぁ。でも、君にまた会えたのは運命だとしたら、この再会は悪く…

僕等の街で。

僕が、バスミュに参加出来た理由を知ったその夜は中々、寝付けなかった。体調不良で、入院しているという正規にオーディションに合格した神山爽太君の事を考えてしまったからだ。(名前は、桜沢先輩のくれた走り書きメモに書いてあった。同姓同名では、ない…

僕等の街で。

8月1日、僕はミュージカルバスケのプリンス(通称バスミュと、言うらしい。)の出演者と、バスで茨城県に向かっていた。目的地は、葵の母方の祖父母の住んでいる久慈郡大子町の温泉宿。 宿の敷地内に体育館が、あり宿から、車で5分圏内に総合運動公園が、あ…