希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

僕等の街で。

「ごめん、高熱でぶっ倒れてるって、青葉君に聞いたからちょっと、心配してたけど大丈夫そうね。」 その言葉を皮切りに鈴花は、僕に説教を始めた。そして、最後に「小狼が、ご迷惑をお掛けしました。」と南野さんに頭を下げた。 「迷惑なんて、そんな事なか…

僕等の街で。

南野さんは、とある事件のコードナンバーを口にした。僕は、瞬時に事件の概要を脳内から引っ張り出す。 それは、いまだに被疑者の数が特定されていないばかりか、目撃者すら出ていない迷宮入りしそうな未解決事件だった。 「その事件で、兄と兄の家族を亡く…

僕等の街で。

クリニックの処方薬が、効いたのだろう。僕の熱が、38℃台に下がると心身共に大分楽になった。 「今日は、有り難う御座います。僕の為に…。」 まだ、張れないけれど嗄(か)れそうだと思った声は、元に戻った様ですんなり言葉が、出た。 「王子の事を頼むっ…