希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

「運動会、今年も超、楽しかったー。赤組、勝ったしー。地区対抗リレー、勝ったしー。小狼君が、いたしー。」
海斗は、葵に嬉しそうに言う。
「楽しかったけど、白組は1点差で、負けちゃったのが残念。」
陸斗は、白組だったので悔しそうだった。
「青組も、負けちゃったから来年は勝ちたいな。」
曜介君と、龍(ロン)君は青組。 (3色なのは、児童数が多いかららしい。)
「来年は、何組になるか分かんないよ。毎年、担任の先生が決めるんだから。」
「そうなの?!前の小学校は、赤組と白組だけだったし、1年生の時からずーっと、同じだった。」
曜介君が、びっくりしながら希望に言う。
「そういう学校も、あるんだな。今度、やひ…岡島先生に聞いてみよ。」
「そう言えば、弥彦は島流しから、帰って来てたんだね。しかも、双子の担任。何で、言ってくれないの?」
ここで、葵が希望に質問。
「知ってるかと、思ってた。てへぺろ☆」
「“てへぺろ☆”で、許されると思うな。まったく…。」
てへぺろ☆”の意味を葵が、知っていた事に僕は少し驚いた。
「秘密、ばらされても良いのかなぁ?」
希望の言葉に僕は、ドキドキしていた。ばらされたらヤバい秘密は、瞬時に考え付いただけでもいくつかある。
「葵、さっさと成仏しろよ。葵の気持ちも、分かんなくもないけど。」
僕と、葵にだけ聴こえる声で希望が、言った。
「バレてた?!完璧に直人の振りしてたつもりなのに?!」
葵が、ワタワタするのは相変わらず、面白い。(希望に耳打ちする余裕は、あった様だけれど。)
「オレだけかもな、気付いたの。安心しろ、さっき脅したけど、ばらさないから。墓場迄、持ってくよ。」
「有り難う。」
「あ、忘れてた!!今夜、6時からcafe cloverを貸し切りにして、運動会の打ち上げがあるんだけど、小狼も来てよ。」
希望の声のボリュームが、普通に戻る。
「誘ってくれたのは、嬉しいんだけど。これから、仕事で大阪に行かなきゃいけなくて、ごめん。行けないや。」
葵の言葉に残念そうなのは、希望だけではなかった。
「来年は、ご飯に来る?」
海斗が、葵に聞く。
「100%、保証は出来ないけど、来年は行くよ。」
「運動会は?運動会は、来る?」
陸斗が、続ける。
「運動会も。」
そして、葵は双子を抱き締めた。



〜続く〜