希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。


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 猛スピードで、走った先はコンビニ。非常事態を知らせるランプが、クルクル回っている。
 一部始終を目撃 した人が、「強盗事件だ!!」と、言う。犯人の特徴等を聞くと、僕は犯人が逃げた方角へ走った。
 そして、とあるテナントビルに辿り着いた。僕が、ここに来たのは初めてではなかった。
 3階のテナント事務所の前で、僕はチャイムを鳴らした。ここは、暴力団事務所(表向きは、ベンチャー企業。)だから来る度にドキドキする。
 組長が、僕の大ファンだと知っていても、だ。中に通されると、僕は先程の強盗事件の件を話した。
 僕の話を聞いた組長は、1人の男を呼び出した。事実を確認し、男が認めると、組長は男に激昂した。
 「堅気の人間さんには、迷惑掛けないのが組の掟なんだが…。後で、コンビニに謝罪に行かねばなるまいな。小狼、コイツをさっさと連れて行ってくれ。」
 僕は、桜が丘警察署の特殊捜査課に連絡後男を連れて、桜が丘警察署へ向かった。男を引き渡し、アパートに戻る頃には午後7時を過ぎていた。
 「小狼、お帰りー。」
 「お帰り。今日、筑前煮作ったよ♪後、鮭を焼いてお味噌汁作って。」
 「葵、後で筑前煮の作り方、教えてよ。」
 「そう言うと思って、レシピ書いてファイルしといたよ。」
 「やた!!有り難う。」
 僕は、相当疲れきった顔をしていたのかもしれない。
 「お風呂、先に入ったら?」
 為吉君が、僕に言う。  「うん、そうする。」
 
 
 「やっぱり、台本読むのはお風呂に限るな。」
 「長風呂好きは、昔から変わんないね。」
 葵が、笑う。
 「疲れた時は、お風呂じゃない?強盗を追い掛けて、暴力団事務所に1人で乗り込んだから、気疲れしちゃった。」
 「直人、無茶な事しちゃダメだって。無防備な感じで、行ったんでしょ?」
 「無茶してないよ。組長さんが、僕の大ファンみたいで毎回、歓迎されるんだ。組員、全員妖怪か半妖だからドキドキして行くんだけど。」
 僕は、筑前煮を頬張る。思わず、笑顔がこぼれる。
 「美味しいー。」
 「良かったぁ。まだまだ、あるからね。」
 葵は、嬉しそうに言った。
 「そう言えば、みつは?」
 「かえでちゃんの所に泊まるみたい。みっちゃんを気に入って、かえでちゃんがお持ち帰りしてったから。」
 僕は、質問したのに為吉君の答えがどうでも、良かった。ただ、ただ眠くて日課のジョギングと、就寝前のストレッチを割愛した。
 
 
 
〜続く〜