希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

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「かえでを預かっていただいて、有り難う御座いました。」
さくらさんが、深々と僕に頭を下げる。
「いえいえ。かえでちゃん、パパのお仕事先の名前が難しい言葉なのにスラスラ言ってたから、感心しちゃいました。」
僕が、さくらさんと雑談をしている間にかえでちゃんは、帰り支度を整えていた。
「あのね、あおくんがアップルパイをつくってくれたんだよ。」
「何から何まで、すみません。今度、cafe cloverのお店に伺いますね。」
「僕、お店にいないですけど是非。」
さくらさんは、葵をしっかり見据えて葵と、会話しているので、“普通の人”ではないと僕は、感じた。それを察したのか、「私の家系、霊感の強い人ばかりなの。」と、さくらさんが言った。
「じゃあ、病院で働くの大変じゃないですか?」
「慣れたから、霊が見える事が、大変だとは思わないかな。」
「何かあったら、言って下さいね。病院って、悪霊が溜まりやすいので。」
「有り難う。じゃあ、かえで帰ろうか。」
「みなさん、さようなら。」
かえでちゃんが、帰ると少しだけ、静かになった。
「あ、今日仕事、何時からだっけ?」
「10時だよ。事務所イベの打ち合わせと、レコーディング。」
「今日、長そうだな。」
「青葉、忘れっぽいんだからノート忘れちゃダメだよ。」
僕は、青葉に言った。



〜続く〜