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2005年12月8日(木)
「今日はね、葵に報告があるんだ♪」
未來が、嬉しそうに僕に言う。
「報告?」
「うん。お腹の子の性別が、分かったの。どっちだったら、嬉しい?」
僕の心は、小躍りし始めていた。
「どっちでも、嬉しいな。」
「あのね、実はね。双子の男の子みたいなの。」
僕の心は、もはやブレイクダンスを踊り出していた。
「こんなに幸せで、良いのかなぁって感じ。」
僕は、未來の腹部に触れた。
「パパだよ。チビたん達、元気に産まれて来てよ。ママになるべく、迷惑を掛けない様にね。」
「そだ、名前考えなきゃね。」
「一生名乗るんだから、下手な名前は付けられないね。」
「実は、参考になるかなぁって“赤ちゃんの名前辞典”を買ってきたんだ☆あくまでも、参考に。」
僕が、本をめくる。
「漢字なら、簡単な読み方の名前が良いよね。いちいち言うの、面倒みたいだし。」
僕は、去年の赤ちゃんの名前人気ランキングのページで、手を止めた。男の子の1番の人気は、“優太くん”らしかった。こういうランキングに載る=2004年生まれの子にゴロゴロいるって、訳で…。
「僕、“陸”って漢字と、“海”って漢字を入れたいんだけど。」
気が付けば、3時間真剣に未來と、僕で話し合った結果、“陸斗”・“海斗”に決まったのだった。
〜続く〜