希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年10月9日(日)[6]
 
 
 
  創立30周年目の浅原園。年に1度、園庭で集合写真を撮っているので、30枚の写真が2階の廊下にズラリと、並んでいて創立20年目の写真に10歳の直人と、鈴花と希望が、写っていた。
  「鈴姉、この子?」
  「うん。」
  「鈴姉、可愛い♪」
  「マジで、言ってんの?!」
  直人の突っ込みに、鈴花の肘が、飛ぶ。
  「危な…。」
  直人の言葉と同時に倒れそうになった僕は、直人に抱き止められていた。
  「え…?!」
  鈴花の肘が、壁に当たった様だった。
  「三橋さん、氷枕か何か下さい!!」
  「とりあえず、みんなの部屋に…。」
  「鈴花、僕のケータイに朴(パク)先生の番号が、入ってるから、連絡して!!」
  「分かった!!」
  僕は、会話が遥か彼方でされている様に聞こえていて、直人に抱かれてみんなの部屋に運ばれた。
  「ごめん…ね…。」
  何とか、直人に僕は謝った。
  「気にしないで、良いから。」
  直人が、笑って言ってくれたけれど僕は、申し訳ない気持ちで一杯だった。
  「繋がったよ!!葵の記録ノートに、記録してって。すぐに来てくれるって。」
  「分かった!!」
  “有り難う”を言うべきだったけれど、朦朧とする意識の中でそんな余裕も、考えもなかった。
  直人が、僕のリュックからノートを取り出し、“体調記録ノート”をパラパラとめくりながら頭に記憶していた。その間に、鈴花と看護師さんが、出来る限りの処置をしてくれた。
  「40.1℃…。熱、あるじゃない!!」
数冊のノートから、“体調記録ノート”を選び出し、ページをぱらぱらめくり、全てのページを一瞬で、黙読し、葵の状態を確認した。
  その間に、鈴花と、三橋さんが、出来る限りの処置を始めた。
  「40.1℃…。熱、あるじゃない!!」
  看護師さんが、驚ろいた。
  「今朝、37.5℃だったみたい。」
  僕のノートを見終わった直人が、言う。
  「ちょいと、高めじゃん。」
  「後、朝から立ち眩みを起こしてるみたい。それと、頭痛であんまり眠れてないみたい。」
  僕は、何時の間にやら気を失ってしまい、気付いたら病院の病室にいるという情けない事になっていたのだった。
 
 
 
〜続く〜