希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年10月12日(水)
 
 
 
  高熱と、闘う事2日。僕は、何とか生きていた。
  「無茶するなって、言ったのに無茶して…。」
  朝、回診に来た主治医の朴(パク)先生に僕は諭(さと)されていた。要約すると、“無茶すると、死ぬ”って事なのだった。
 
 
 
2005年10月22日(土)[1]
 
 
 
  中間テストが、終わり少し余裕の出来た未來が、ティラミスを持って来てくれた。体中、あちこちが痛むそんな僕を気遣って、ティラミスを食べさせてくれる。
  「幸せだなぁ。」
  そんな事を言っていると、多忙なスケジュールにも関わらず、直人と村っちと、優衣ちゃんが現れた。それから、鈴花も。
  「あおっち、ごめんね。具合悪かったのに、スイーツの差し入れしてもらっちゃって…。」
  村っちが、第一声で僕に謝る。
  「気にしないでよ。好きで、やったんだから。」
  僕は、笑顔で答えた。
  「葵さんを見てると、“本当に重病人なの?!”って、言いたくなるんだけど。」
  優衣ちゃんが、言う。
  「隣に15年いて、麻痺してんのかな?全然、疑問になんなかった。」
  直人が、苦笑する。
  「私は、学祭の練習中にぶっ倒れたって、聞く迄気付かなかった位だし。それ位、普通でいられるって、凄い!!」
  鈴花に言われたけれど、全然凄くない。
  ティラミスを半分も食べられず、「食べきれなくて、ごめんね。」と、僕は未來に言った。
  「仕方ないよ。インフルエンザで、寝込んでたんだから。」
  何処で、感染してしまったのかインフルエンザだった訳で。予防を徹底しても、感染する時はするのだと悟った訳で。
  不意に詩織が、僕の右側の額の小さく切って貼って有る冷却シートに触れた。僕は、驚いて一瞬硬くなる。
  「ごめんね!!どっかに、ぶつけたの?」
  僕の額に触れたのは、詩織ちゃんだった。
  「今日、屋上に行く階段でド派手に転んじゃって。」
  「大丈夫?!」
  僕は、大した事ではないと、思っていたのに詩織ちゃんはそうではない様だった。
  「うん、平気。心配してくれて、有り難う。」
  僕は、詩織ちゃんに微笑んだ。
  「たん瘤触ったから、痛かったよね…?」
  おずおずと、直人が僕に聞く。
  「一瞬、びっくりしたけどし…直人なら、やるだろうなって。」
  今度は、直人に微笑んだ。
 
 
 
〜続く〜