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僕は、緊張した面持ちで北京首都国際空港に降り立った。空港には、従兄弟が待っていた。
「王龍(ワンロン)、周明(ジョウミン)久し振りっ!!」
僕は、笑顔で手を振る。
「小狼…。」
何か、言いたげな王龍の言葉を僕は遮る。
「手ぶらなのも、あれかなって色々、お土産を持って来たんだけど、甘い物系のお菓子ばっかりになっちゃって。甘い物、苦手な人いた?」
僕の言葉に王龍が、笑う。
「それで、そんなに大荷物なんだ。」
中国表皇家の敷地内に僕が、立ち入ったのは初めてだった。
「広いでしょ?良く、客人が迷うの。」
「2人が、いなかったら僕も、迷いそう。」
とても、1万12歳には見えない。中国表皇家の人間に挨拶を忘れ、広大な庭の一角ではしゃいで、いるからだ。
「年長者が、やる行動に見えないんだけど。あれで、“年長者を敬え”とか言うんだから。」
「黒龍は、あれで良いと思うけど。」
そして、何とか黒龍を引っ張って、長・皇伸明への挨拶を済ませた。
〜続く〜