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雑談をしつつも、しっかり事務所のイベントについて、話し合い内容を簡潔にノートにまとめ(まるで、小学校の学級活動の様な方式。)スタッフさんに提出した。
「SOULが、1番意見出てる。小狼(シャオラン)、まとめるの上手いからかな?」
「村上さん、ヨイショしても何もないですからね。」
ノートの提出相手は、僕の訂正SOULメンバー全員の第2マネージャーの村上哲也さん。僕の訂正、SOULメンバー全員の第1マネージャーの桜井匠さんの業務サポート及び監視をしている。
「事実しか、言ってないのに。あ、そうだっ!!桜井から、小狼にって。」
「あ、バスプリの台本!!もう、届いたんですか?」
「脚本家さんの熱烈ラブコールで、小狼の返事を待たずに届いたみたいだよ。」
「バスプリのキャストって、全員オーディションで決まるんじゃ…。」
陵介の言った事は、立て前だったらしい。現に僕にラブコールをくれたのだから。
「傷、えぐられた感半端ないんだけど。」
「バスプリ恒例の合宿、8月1日〜2週間…。そんなにガッツリ、やるんだ。」
走り書きのメモを見ながら、僕は呟いた。
「結構、ハードですよ。運動部の合宿みたいな感じで…。」
「そう言えば、豪太バスプリ経験者だっけ。」
「小狼、久し振りじゃんそこの席にいるの。前は、良く来てたのにね。」
僕は、少し考えてから話し掛けてくれた店員に応えた。
「旬君、久し振りにあったけど変わんないね。」
「そう?小狼は、オレの名前を忘れてたでしょ?」
「忘れてないよ。旬君か、純君かで少し迷ったけど。」
僕が、笑うと旬君にそっくりな背格好の店員が、近付いて来た。
「迷っても、当ててくれるなんて流石、小狼だよ!!」
2人は、一卵性双生児なのでコピーでも、したかの様に外見は黒子(ほくろ)の数や、ニキビ跡以外そっくりなのだ。初対面の人は、確実に2人に戸惑う。(豪太も、その1人だった。)
「驚かせるの止めて、仕事したら?」
「今日は、オレ達業務終了なんで。」
双子は、相変わらずズカズカ心に土足侵入してくる。
「小狼、お帰り♪」
「幸子さん、ただいま☆cafe cloverは、変わんないね。アットホームな空気感とか。」
「葵の好きだったお店の雰囲気は、変えないって決めたから。小狼は、変わらなきゃダメよ?何でも、引きずってたら心も、体も疲れちゃうからね。」
幸子さんは、僕を息子同然に心配してくれている訳で。
僕は、快気祝いパーティーを丁寧に断った。
〜続く〜