希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

僕は、食欲不振で昨夜から、何も食べていなかったのと、今朝からの高熱とでフラフラだった。点滴を受けたとして、心理的に楽になった気がするだけな事を知っているからか、点滴前と気分的には、何も変わらなかった。
「1回、家に帰ろう。小狼君、大人しく寝てた方が良いだろうから。お薬は、それからもらってくるから。」


僕と、南野さんが、アパートの部屋に戻ると、葵がお粥を作っていた。それから、食欲不振な時にお世話になっているマジョラム茶と、美味しいと好評な方のレシピで作ったらしい特製ミックスジュースと、手作りの経口補水液迄用意されていた。
「お粥食べて、薬を飲んで大人しく寝てなきゃダメだからね。色々と、うじうじ考えるの禁止!!」
葵に言われなくても、考え事をするそんな余裕なんて、今の僕にはなかった。


相変わらずの食欲不振な状態だったけれど、昨夜から何も食べていなかったので、体力的にキツいので無理矢理お粥を食べた。無理矢理ご飯を食べると、当たり前だけど美味しくない。
修行僧として、苦行を行っている様な気分で何とか、半分近くを時間を掛けて食べた。
「お薬、もらって来たよ。今日、有給取ったからかえでを幼稚園に迎えに行く迄いても、良いかな?ぶっちゃけ、有給取ったけどかえでがいない間にやる事は、片付けちゃったからヒマになっちゃって。」
南野さんの言葉は、多分優しい嘘が混じっていた。その事に気付かない振りをして、僕は頷いた。



〜続く〜