希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

「華梛さんは、小狼がどう見えてるの?」
ダニエルの浮気話を広げるのは、不毛と判断した翼により、話が変わる。僕の図上には、質問の意味が分からずに“?”が、いくつも浮かんでいた。
小狼って、ガード硬いっていうか…。本心が、分からないっていうか…。少なくとも、俺は心を許す様なヤツじゃないって、思われてるなって。」
「そんな事…。」
当たっているので、僕の言葉は途中で、途切れる。
「俺が、勝手に思っているだけだから。返事に戸惑うよな、友人に急にそんな事言われて。だから、忘れて…って記憶力が、良いから無理か。」
そして、翼はまた話題を変えた。
小狼が、一時期金髪ロン毛だったの知ってる?」
「知らないわ。そんな不良な事…。」
「誤解を招く様な事、言わないでよ。あれは、仕事で芝居をする為に役作りで、してただけで…。」
僕が、金髪だったのは後にも、先にもデビュー作の舞台に関わっていた時期だけだ。
「生徒指導の先生に生徒指導室に呼び出されてたよな、高等部の入学式の日に金髪の肩位のロン毛だったから。で、生徒指導室から帰って来たら、黒髪だった。」
「金髪の許可は、取ってたんだけど。入学式に金髪は、ヤバいだろうってなって。それで、黒髪スプレーをぶっかけられた。」
翼の話を聴いた華梛ちゃんは、笑いを堪えるのに必死だった。
「ごめんなさい。金髪で、長髪な小狼を想像してしまったのだけど…。どう想像しても、似合わないの。」
それは、僕も感じていた事なので否定は、しなかった。



〜続く〜