希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

僕等の街で。

「ごめん、高熱でぶっ倒れてるって、青葉君に聞いたからちょっと、心配してたけど大丈夫そうね。」
その言葉を皮切りに鈴花は、僕に説教を始めた。そして、最後に「小狼が、ご迷惑をお掛けしました。」と南野さんに頭を下げた。
「迷惑なんて、そんな事なかったよ。」
「今日、暴走しませんでした?体調崩した時とか、ブチギレたりした時にたまに狐の血が、騒ぐらしくて。そうなると、本人も制御不能になっちゃうし、周りも止めるの大変で…。」
「そうなの?!蘭華妃殿下に対処法を教わらなかったのか…。」
「妃殿下?小狼の生みのお母さんって、そんなすごい人だったんだ。」
僕が、教えていなかったから、鈴花が驚いた。
「ごめんね、内緒にしてた?」
「そんなつもりじゃ、なかったんですけど。」
「昔の事は、あまり話したがらないから。」


夕方になり、幼稚園にかえでちゃんを迎えに行く南野さんにお礼を言い鈴花と、2人っきりになると何だか、僕は気まずくなった。
小狼が、言いたくないなら今日は、何も聴かない。言いたくなったら、聴くから。」
僕の気持ちを察した鈴花が、僕に言う。
「うん、有り難う。」
「それと、吉良先生には、小狼が風邪ひいた事…。」
吉良先生は、僕の主治医。
「絶対、養父(とう)さんと養母(かあ)さん召喚される…。」
「言わないから、前の貸し4つと合わせて、cafe cloverのバケツプリン1つと引き換えね♪」
「お願いします。」
バケツプリン4728円の出費は、嫌だけれどそれよりも、僕は吉良先生に養父母を召喚される事の方が、遥かに嫌だった。



〜続く〜