希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年10月22日(土)[4]
 
 
 
  「まったく、天草には慌ただしい連中しかいないのかね。」
  村っちが、ボヤく。
  「混乱してるんだよ。直人のマネージャーさん、怪我で入院してるみたいだし。」
  「あの桜井とかいうオバサンが、入院し…?」
  村っちにはるちゃんから、拳骨が飛ぶ。
  「劇団蒼風(あおかぜ)の舞台に立ってたんだもの、出来て当然だった訳で…。」
  痛がる村っちを無視して、はるちゃんが言う。
  「直っちって、秘密主義者な訳?ちっちゃい頃の話って、聞いた事ないしさ。」
  「えっと…。」
  僕が、言葉に詰まる。直人の幼児期の黒歴史を語る訳には、いかないからだった。
  「そうやって、人をすぐに困らせて…。こんなヤツが、村井の家督を継ぐのかと思うと村井家の行く末が、不安だわ。」
  はるちゃんが、嘆く。
  「こんなヤツだって、華道の教授資格をちゃんと持ってるし。初心者にも丁寧且つ、分かりやすく教えられますからね。」
  人は、見掛けによらぬとは村っちに使うに相応しい言葉だ。名も、知らない初めて使ったであろう昔の人に感心してしまう。
  「さてと、邪魔者は帰りましょうか。ほら、夢笛帰るよ。今日、みっ君がロンドンから、帰って来る予定だし(ハート)」
  「マジかよ?!オレには、何も連絡ないんだけど。」
  幸せそうなはるちゃんは、村っちを連れて帰って行った。その後、面会時間終了迄たわいのない会話を繰り広げ、面会時間終了後看護師に追い出される迄、続いた。
 
 
 
〜続く〜