希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年10月8日(土)[1]
 
 
 
  今日は、東都祭=学園祭。僕は、桜吹雪の練習に参加出来なかったので、後ろめたい気持ちで講堂の前に突っ立っていた。
  「葵、突っ立ってたら皆にバレちゃうわよ。」
  僕は、声の主に驚く。
  「はるちゃん!!」
  内緒にしていたはずなのにはるちゃんに見付かったのだから、驚くのも無理もなかった。
  「朴教授に聞いたのよ。一応顧問だから、メアド交換してたの。葵が、学祭に参加するのを知っているの桜吹雪じゃ、私だけだから安心して。」
  集合時間より早く来れば、はるちゃんは僕に会えると、考えたらしかった。
  「葵、疲れたりしんどくなったら、無理しなくて良いからね。」
  「はるちゃん、それ言う為にわざわざ?」
  「そんな訳、ないでしょ!!」
  はるちゃんは、僕に紙袋を差し出した。
  「今年も、お揃いのTシャツを作ったの。デザインは、2年の酒井拓人君のを採用して。」
  「有り難う。すごい、格好良い!!」
  タクのお兄さんは、漫画家だからかタクも、絵が上手い。薬剤師なんかを目指さないで、イラスト関係の専門学校を目指した方が向いていると、思う。
  「でしょ?もったいないわよね、この才能。葵も、そうだけど才能を無駄にしてる。」
  どさくさ紛れに僕の事迄言って、はるちゃんは笑う。
  「僕も、何か手伝える事とか、ない?」
  気にならなかった振りをして、僕は聞いた。
  「桜吹雪の皆、緊張してるだろうから何とかしてくれない?例年のごとく、本番前はね。」
  「僕が、登場したらびっくりして台詞(せりふ)、吹っ飛んじゃうんじゃない?」
  「その時は、その時よ。」
  はるちゃんは、バッサリと僕の言葉を切り捨てたので、僕は反論を諦めた。
  「そだ、Tシャツ着てみて。」
  ロンTの上から、Tシャツを着た僕をまじまじと見たはるちゃんが言う。
  「Tシャツ、大きいけど大は小を兼ねるって、言うしね。」
  ダボダボなTシャツ。僕は、コンプレックスな身長(155cm)に苦笑するしかなかった。
 
 
 
〜続く〜