希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年10月1日(土)
 
 
  僕は、この日心に決めていた“3連休の間の外泊許可をもらう”という事を実行に移した。簡単には、食い下がらないし是が非でも手に入れるつもりでいたのだが、あっさりと許可は降りた。
  「学園祭、楽しんでおいで。僕からの誕生日プレゼントって、事で。あ、無茶はしちゃダメだよ?」
  「誕生日…?」
  「葵のだよ、忘れちゃってた?」
  正直に書くと、自分の誕生日を気にする心のゆとりなんて何ヵ月も、なかった。今、この瞬間を生きる事で精一杯だったから。
  「誕生日の事を気にしている余裕とか、ないし…。」
  「記録帳、見せて。」
  事細かに包み隠さず書いた体調記録ノートを朴(ぱく)先生に提出するのが、毎朝恒例になっていた。
  「痩せ我慢しちゃって、可愛い所あるね。」
  「別に痩せ我慢とか、してないです。あ、そうそう。先生から翔(かける)君の近況、聞いてないけどどうなんですか?」
  僕は、話題を変えた。朴先生は、嬉しそうに話し出した。翔君の夢が、次々に叶えられていて僕も、嬉しくなる。
  「まだ、おっかなびっくり行動しているけど。その内、やんちゃ坊主になるんだろうな。」
  「楽しみなんじゃないですか?普通の子と、同じ事が出来る様になるの。張り切って、ビデオカメラを回しそう。」
  デレデレしている朴先生は、何だか可愛かった。
 
 
 
〜続く〜