希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年6月2日(木)[2]
 
 
 
 直人のケータイが、鳴り直人が消える。僕は、溜め息混じりに笑った。
  「南野君、桜井君熱くなってたみたいだけど。」
  桜沢先輩が、僕に声を掛けた。
  「貧血で、入院してたんでまたぶっ倒れちゃうんじゃないかって、心配してくれてるんですきっと。」
  「南野君、相談乗ってくれる?!」
  「何、いきなり。」
  「はるきに葵の爪の垢を煎じて、飲ませたい状況なの。」
  「はるっちの事?」
  「そう!!はるき、良い歳して嫌がってるの。私っていう適合者が、こんな近くにいるっていうのによ。」
  「推測になっちゃうけど。きっと…きっと、不安で怖くて…。でも、生きたいって…死にたくないって、思ってるんだと思う。」
  僕の今の心境が、正にそれだった。
  「南野君、有り難う。全然、はるきの気持ち考えてなかった…。」
  「僕みたいなポジティブ人間は、稀だから。」
 桜沢先輩は、それを聞くと僕の横で、サラダを食べ始めた。
  直人が、戻って来た。泣いている。泣いている…?!
 「直人、泣いてた?」
 「エディーと、冷戦状態だったけど開戦した。」
 「もぉ、今度お店に来たら、言ったげる。『泣かすなら、誰かをお芝居で感動させろ直人を泣かすな!!』って。」
 嘘だと、僕は気付いたけれど本当の事を問いたださなかった。エディーと、直人の冷戦の話しは聞いていなかった。
 「有り難う。でも、僕が高級プリンを食べちゃったのが、悪いし…。エディー、映画撮ってるから暫くは、来ないんじゃない?」
 その言葉に、僕はガッカリした感じを見せた。
 「はぁ〜。エディーに愚痴れないや…。」
 「じゃ、俺行くわ。次、授業だから。」
  そして、時計を見たタクは慌てて消えた。
 ニノも、「今日、ハナマルスーパー、卵と、パンと、牛乳の日だ!!買いに行かなきゃ♪」と、おばちゃんみたいな事言って、消えた。
 「直人、葵の貧血心配してんでしょ?レバーと、ほうれん草食べてれば、大丈夫だって☆」
 何も知らない鈴花は、楽天的に言う。
 「限界迄、頑張りたい。頑張らせて。抗議するなら、朴(パク)先生に相談してみてから、抗議して。」
 僕は、直人に言う。
 「葵、見ー付けた☆それに、桜井君&今野さんも!!」
 噂をすれば影。名前の出た朴先生が、現れた。
 「先生、それ全部食べるんですか?!」
 鈴花が、驚くのも無理は、ない。大盛りの日替わり丼(卵そぼろ&鶏そぼろの二色丼)と、山盛りのサラダに味噌汁それから300グラムのハンバーグが、トレーに乗っていた。
 「勿論!!あ、そうそう。葵、聞いてる?劇、主演だって。」
 「はい、さっき聞きました。」
 「僕としては、阻止しようかと思ったんだけど、止めにした☆やれる所迄、やってみ。」
 「許可貰ったし、直人阻止出来ないね。」
 「何かあったら、引きずりおろすからな!!」
 負け惜しみを言う直人を横目に、「深刻な状態になった時は、直ぐにドクターストップかけるから。」と、朴先生が言って、その後黙々と、それらを食べ出した。
 
 
 
〜続く〜