希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年6月2日(木)[1]
 
 
 
 「ウチで、働いてた愛理さんと侑斗さん夫妻が、可愛いカフェを開いたんだ。何回か、行った事があったんだけど、迷っちゃって。直人、助けてって電話しちゃった。」
 上手く嘘を吐けない僕だけど、精一杯の嘘を吐いた。
 「土地鑑あるからって、迎えに行ったら僕も、迷っちゃってさ。良く葵のいる場所聞かなかったから、いけないんだけど。」
 下手くそな嘘を直人は、拾ってくれ嘘でコーティングしてくれた。
 「もしかして、あそこ?えっと…、喫茶YOU&I?」
 「そう、そこ!!特盛りパフェが、めっちゃ美味しかったの!!」
 33.3メートルの高さのパフェが、大人気で雑誌にも載った有名店な訳で。
 「美味しいよねぇ。でも、cafe cloverには負けるけど。」
 「そうかな?僕は、父さんに負けてないと思うけど。珈琲クリームの珈琲に最高級の珈琲豆5種類使ってる所とか、こだわってると思う。」
 「相変わらず凄いな、葵の舌は。」
 僕は、パティシエか料理人に向いていると、以前パティシエの桜庭信一郎に言われたのをふと思い出した。
 「何、何の話?俺等も、混ぜて。」
 「ニノ、タク!!久し振り☆」
 桜が丘学園幼稚舎からの幼馴染みのニノ(二宮勇樹)と、タク(酒井拓人)が僕等を見付けてやって来た。大学は、広いので学科が、違うと中々会えない。
 「『久し振り☆』じゃ、ねーよ。昨日、桜吹雪の集まり、サボっただろが!!桜沢先輩、怒ってたぞ!!」
 桜吹雪は、演劇サークル。
 「ごめん!!昨日、直人と、朝日平で、迷っててさ。学校に辿り着いた達成感が、強くて…忘れちゃってた。てへっ☆」
 僕は、おちゃらけてみる。
 「『てへっ☆』じゃ、ねーだろ!!罰として、今度の学祭の劇の主役、満場一致で、葵な。これ台本で、今日の3時から、読み合わせだから。あ、直人は、やる気あんなら、裏方手伝ってってさ。」
 渡された台本は、僕が見覚えのあるタイトルだった。
 「これ、粗筋知ってるかも…。最初から、僕を主役にする気だったんじゃん。」
 斜め読みして、「やっぱり…。」と、僕は言う。桜沢先輩が、温めていた作品だった。
 「葵、主役?!全力で、阻止しなきゃ!!葵を主役にして、何か有ったら…。」
 直人は、舞台の大変さを十二分に知っているから僕を主役なんて、反対なのだろう。
 「葵を主役にした所で、何も、起きないだろ。」
「去年、ミューラー王子を演じたタクが、主演の大変さを分かって無い訳?」
 学食中に響く声のボリュームで、直人が言う。驚いた人が、一斉に直人を見る。
 「あ、ごめん!!最近、チーム桜が丘のショーに参加して、主演が、面白いって、感じ始めた所だったから…。ちなみに、中の人だけど。」
 「それ、初耳!!」
 「スッゲーや。来年は、チーム桜が丘と、コラボりたいって、宮沢先輩に言ってみっかな。」
 「それ、面白そう☆宮沢先輩とか、特撮好きみたいだし。学祭終わったら、提案してみる?」と、葵が、タクの話に乗っかった。
 
 
 
〜続く〜