希乃子の小説、読んで下さいm(__)m

駄文な小説を書いてます。

愛と勇気と時々希望を持って

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2005年5月1日(日)
 
 
 
  明日、退院するというのに僕は高熱で、倒れていた。流行性耳下腺炎(おたふく風邪)を発症してしまったらしい。
  「退院は、延期。」
  退院どころでは、ない。喉が、顔が痛いのだ。そして、頭痛も。
 幼児期の方が、軽いと聞くが、本当だった様だ。
 
 
 
2005年5月16日(月)
 
 
  念願の退院日。両親は、張り切ってcafe clover(両親の営業する喫茶店。)を貸切状態にして、祝って(?)くれた。
  記念日を祝うのは、好きだけど双子の従業員・東宮司旬君と、純君が100均で買って来た“本日の主役”襷(たすき)を下げるのは、嫌だった。
  「葵、退院おめでと☆良かったじゃん、退院出来て。」
  直人が、笑顔で言ってくれる。僕の病状の良くない事を知っているのだが、そこには触れないでいてくれた。
  「そーなんだけど…。」
  襷が、嫌だから僕はそう答えてしまう。
  「嬉しく、ないの?!全然?!」
  「これ、付けなきゃダメ?」
  「外しても、良いよ。」を期待したが双子に、「もちろんだよ♪」と同時に言われ、諦めた。
  「それにしても、貧血って結論出すのに大袈裟だったんじゃない?1ヶ月かけて、色々検査したんでしょ?」
  何も知らない鈴花が、僕に聞いた。僕の入院は、一部の人と大学以外には、検査入院という事になっていた。
  「過去の既往症歴を見たら、色々疑われちゃって。道端でぶっ倒れて、救急車よばれたの初めてじゃないし…。」
  嘘は、下手だけど何とか嘘をつき通せそうだ。
  「はい、辛気臭い話しは終わりにして、特製オードブルの登場☆」
  母の持って来たオードブルは、僕の好きな食べ物ばかりで(海老フライ・ハンバーグ・ミニオムレツ・ウィンナーソーセージ・唐揚げ・ミニフランクフルトが、山盛りだった。)まるで、お子様ランチだった。当然、「これ、お子様ランチの間違いでしょ?」と従業員の市塚さおりさんに言われてしまった訳で。
  「全部、葵の好きな物じゃん!!」
  「何か、得したなぁ。めっちゃ、嬉しい!!」
  僕は、楽しまなきゃ損だと思った。そう思うと、自然と笑顔になれたのだった。
  “今日は、楽しかった(^-^)今日が、永遠に続けば良いのになぁ…なんてねっ。あ、疲れちゃっただろーから、早く寝て明日を迎えて(・ω・)”
  お開きになってから、30分後に届いた直人からの温かいメールを僕は、即保存した。
 
 
 
〜続く〜